(肥後五代御弓矢師謹言)
アルミ | 最も廉価で均一性が高く耐久性があります。曲りの矯正(矯直し)、シャフト継ぎ等の修理も可能です。弓の強さ、矢束に合わせてパイプのサイズを選ぶことが出来るため入門クラスの練習矢として最適です。 |
カーボン | カーボン繊維を使って成形したシャフトで、アルミシャフトより1.5〜2.0倍ほど高価。打撃音が柔らかく、手触りも竹のように温かみがあり、また振動減退性に優れている。弓力、矢束に合った箆張、および重さのシャフトを使用すること大切です。 |
アルミカーボン | アルミシャフトの外周にカーボン繊維を皮膜成形したシャフトです。高価ですが、箆が細くて軽く、また適度な箆張があるため主に遠的矢に使用されています。細くて硬いので矢色が出やすいので注意が必要です。 |
箆(の) | 日本弓道で古くより使用されてきた矢の材料で、天然の矢竹(しのめ竹)を加工して製作します。1本たりとも同じ材料はなく熟練した職人により1本1本大変手間のいる手造りのため高価になります。山から切り出された竹は厳選された後良く乾燥され、荒矯め、削り、洗い、火入れ、磨き等幾多の工程を経て箆となります。出来上った箆は太さ、重さ、釣合い、火色、節間隔、そして箆張を揃えて組矢となります。礼法としての日本弓道において箆矢の優美さはさることながらその振動減衰性において特に優れております。 |